勉強する人:規律と目標達成
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さて、私たちが日常で出会う「勉強する人」とは、一体どんな方たちを指すのでしょうか。彼らは、まるで航海士が羅針盤を頼りに進むように、はっきりとした目的地、つまり「目標」を心に描き、そこへ向かって着実に、そして計画的に努力を重ねていく人たちのことだと言えるでしょうね。例えば、期末試験でクラス最高点を狙う学生さんや、難関資格の取得を目指して夜な夜な机に向かう社会人の方。あるいは、新しいスキルを身につけて、自分のキャリアを次のステージへと押し上げたいと願うプロフェッショナルまで、その姿は様々です。
このタイプの方々が持つ、とりわけ素晴らしい能力の一つに、「遅延満足」という力があります。これは、目の前にある、ついつい手を伸ばしたくなるような楽しい誘惑――例えば、SNSをチェックしたり、好きなドラマを一気見したりすること――をぐっと我慢して、もっとずっと先に待っている大きな喜びや利益のために、今、地道な努力を続けられる精神力のことを指します。例えるなら、目の前のご褒美ではなく、将来の大きな夢のために種を蒔き、毎日水をやり続けるようなものかもしれません。この「今を耐え忍ぶ力」こそが、競争が激しい現代社会において、目標を達成し、成功を掴むための非常に大切な鍵だと言われています。多くの成功者たちが、この遅延満足の能力を高く評価し、自らの人生哲学として実践していることからも、その重要性がうかがえますね。
彼らがなぜ、そんなにも頑張れるのかというと、その原動力は「外からの動機」にあることが多いようです。それは、周囲の人々からの期待に応えたいという気持ちかもしれませんし、あるいは、自分自身が設定した具体的な目標、例えば「来年の昇進試験に合格するぞ!」といった明確な目的意識かもしれません。他にも、例えば「良い大学に入って親を安心させたい」「新しいビジネスで成功して社会に貢献したい」といった、外の世界と連動した願いが、彼らを日々の努力へと駆り立てるのでしょう。こうした外的な目標に向かって力を注ぐやり方は、とても効率的で、自分がいまどれくらいの進捗度合いにあり、あとどれくらいの努力が必要なのかが目に見えて分かりやすいという特徴があります。だからこそ、成果主義の現代社会では、このような「目標達成型」の努力が非常に高く評価され、奨励されているのは納得がいきますよね。
しかしながら、どんなに素晴らしい強みにも、やはり光と影の部分はつきものです。この「勉強する人」の強みも、時として弱点へと転じてしまうことがあります。もし、目標達成のための外的な動機だけに頼りすぎてしまうと、次第に心の内から自然と湧き上がってくる「純粋に学びが楽しい!」という、いわば「内発的動機」が薄れていってしまう可能性があるのです。考えてみてください。もし、ずっと走り続けてきたマラソンのゴールテープを切った瞬間に、「あれ?これで終わりなんだ……」と、なんだか虚しい気持ちに襲われたり、あるいは「もう何もする気が起きない」といった燃え尽き症候群のような状態になってしまったりしたら、それはもしかしたら、努力のバランスが少しばかり崩れてしまっているサインなのかもしれませんね。本当に理想的なのは、設定した目標に向かって力強く進むことと、同時に、知的な好奇心や探究心といった、自分の内側から湧き出る学びの喜びも同じくらい大切にすること。この二つのバランスを上手に保ちながら、学びの道のりを楽しく歩んでいけたら、きっと人生はもっと豊かになるのではないでしょうか。外からの評価と、内なる満足感、その両方を大切にする視点を持つことが、私たち自身の心を守り、持続可能な学びへと繋がる大切な一歩になるでしょう。

